〈スタァライト考察〉新章のRe LIVEについて

スタァライト

今回はこれまでの考察をもとに新章のRe LIVEについて見ていきます。

前回

また、今回の考察は一部

こちらの考察を再編して、前回までの考察と繋がりを作ったものとなります。

以下、アニメスタァライトおよびスタリラ新章の重大なネタバレを含みますので嫌な方はブラウザバックをお願いします。

新章のRe LIVEとは

まず、これまでに観てきたようにRe LIVEについてはこれまでの考察により

えるが夢で見ていた、舞台少女自身の記憶にないRe LIVE

スタァライトという物語の消失のRe LIVE

そして、今回取り上げていく新章のRe LIVEが存在します。

また、えるの蔵書室にはこれまでスタリラ中で舞台少女としては実装されていてもイベントでは登場していないものがあることから、スタリラという作品全体がRe LIVEである可能性も示唆されます。

この中で今回取り上げる新章のRe LIVEで特異的なことは削劇やえるの物語作りがきちんと完成していない時点、ないし指定していない舞台少女がRe LIVEに参加してしまっているという点です。

新章のRe LIVE運命の舞台説

ここで思いあたる節が出てくるのは、前回考察したとおり1章のRe LIVEではレヴューが重要であったのに対してその対価である運命の舞台が発生していないということです。

また、#11では削劇の舞台に舞台少女が取り込まれることについて華恋はアニメでのひかりの運命の舞台のようだと形容しています。このことから、新章のRe LIVEというものは運命の舞台であったのではないか、という仮説が成り立ちます。

ただ、この運命の舞台はスタァライトのキラめきを利用できないため

不完全なRe LIVEとしてのレヴューから生じた

不完全なRe LIVEの運命の舞台だったわけです。

運命の舞台について

定義付けのための考察

この説を語る前にまず、運命の舞台について定義付けしておきます。

運命の舞台というのはレヴューの勝者が演じたい舞台です。

これは#9でえるが言っていたことからもわかりますが、レヴューでの勝利はドラゴンボールのような願いを叶えるものとは少し違うということはおさえておくべきです。

例えば、レヴューに勝ち死者を生き返させたいと願った場合は、参加者のキラめきの足りうるなんらかの形(勝者の幻想、時間が戻る、その人物に模倣した役者かコロスが生じる)で舞台装置として蘇ったその人と「舞台を演じる」ことになると考えられます。
また、お金が欲しいと願ったら、キラめきを消費して、後に自分が出世街道を走れる舞台や興行収入を得られる「舞台を演じる」ことになって演じることによって結果的に願いが叶うことになります。

次に叶えれる順はトップスタァ→運命の舞台ではなく、運命の舞台→トップスタァであることを注意すべきです。
(ここでのトップスタァてのはトップ女優の意味で、レヴューの勝者や敗者のキラめきを使用できる人を指すトップスタァではないです)

これらの根拠としてはななやひかりの運命の舞台でトップスタァにはなっていないです。さらに、キリンの言う観客が求めるものが、

トップスタァという人ではなく、

舞台であると考えた方が自然だからです。

一般例

では、通常のレヴューを先ほど見たような、願い→主題としての運命の舞台→叶うの順に乗せて考えてみると

トップスタァになりたい

参加者のキラめきを消費して、勝者のキラめく舞台を演じる

トップスタァになる

となるわけです。

さらにこの運命の舞台の題材は勝者のやりたい舞台が中心になると考えられます。

もちろん、さきほどの例では一般的な願いを取りましたが、レヴューに参加できるのは舞台少女だけなので

願い=演じたい舞台orトップスタァ

という、先程のステップをカットする可能性も高いです。

聖翔の運命の舞台について

これはスタァライトという物語の消失のRe LIVEが運命の舞台であったと考えられます。

これはこれまでRe LIVEとしてスタァライトとして扱う必要があるとしていましたが、これは同時に運命の舞台にもすべきだったのです。

何故、そう言えるかといえば、あの物語は明らかにスタァライトからは離れていますが、運命で繋がれた少女が再び出会い(記憶を失っていた点がスタァライトを忘れる点と他学校ごとの関係)女神達を超えて(倒した、コロスにあたる)塔の頂上にたどり着いたが願いは叶わず悲劇がおこる(新章での削劇がおこる)という演目の差をスタァライトそのもののキラめきの足りなさから生じたものです。

そして、この時点での聖翔メンバーの運命の舞台はアニメラストの9人のスタァライトは自分達で手にするため望む必要がないため、ここで求めるのは、聖翔に来て得た新しい舞台の楽しさである、新たな出会いを通じた舞です。このため、これが運命の舞台だといえます。

また、別れの戦記が運命の舞台に当たるのではないかとも考えられますが、別れの戦記はもともとえるが書いたものです。このため、クロディーヌを初め聖翔メンバーの参入はあっても元より完成されたRe LIVEです。このため、運命の舞台には当たりません。

シークフェルトの運命の舞台

シークフェルトの運命の舞台は、もちろんエリュシオンです。この中でも5人にとっての運命の舞台は現メンバーでは演じられない王位の章であったのはうなずけると思います。

また、本来えるが書いたエリュシオンは晶やみちるが参加しない来年のエリュシオンを妄想したものの未完結のものです。

しかし、この行われたRe LIVEは晶とみちるが中心の5人での王位の章です。

このことから、このRe LIVEはえるの意にそぐわず、舞台少女が行ったレヴューであるため、Re LIVEの運命の舞台だといえます。

凛明館の運命の舞台

凛明館の運命の舞台は、もちろん凛明記になります。これはそれぞれ目標であった舞台もしくは目標の人物がやりたい舞台であったため、運命の舞台なのは考えるまでもありません。

しかし、このRe LIVEで生まれた新咲凛明記はもちろんのこと、凛明記についてすらえるは知りません。このため、えるに書くことができるはずの無い舞台です。

ですが、凛明館メンバーはRe LIVEとして舞台に集められ自分達のやりたい舞台を演じ切りました。これはRe LIVEの運命の舞台といえます。

フロンティアの運命の舞台

フロンティアの運命の舞台は舞台の演目そのものではなく、舞台少女として演目を演じ切ることです。このため、どのような舞台でも構いませんでした。

しかし、このRe LIVEはそもそもえるが彼女達を舞台少女として認めているか曖昧であり、また、演目も無いのに行われました。

そして、見事に舞台少女として演じ切りました。これもRe LIVEの運命の舞台になります。

まとめ

今回は1章のレヴューを行ったのならば新章では運命の舞台が行われたと考える観点から

まず、運命の舞台を定義付けし

そして、それぞれの舞台を運命の舞台として見ていきました。

つまり、新章のRe LIVEとはRe LIVEでありながらえるのシナリオに無い舞台であり、1章のレヴューからくる運命の舞台だったわけです

あとがき

今回でアニメのレヴューをキラめきの消失へのプロセスから見たスタリラ考察を、本来はもう少し続く予定だったのですがいろいろな事情でここまでとします。

その事情や反省点などを踏まえてあとがき

前回

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