〈スタァライト考察〉レヴューとは伝説の舞台少女を描いた脚色ではないのか

スタァライト

どうも、カナジシキです

今回はスタァライトの世界には本来レヴューなどは無くよんこますたぁらいとのような世界が正史なのではないかという説についてです。

ちなみにこれまでの続きではありません。

以下、アニメスタァライトの重大なネタバレを含みますので嫌な方はブラウザバックをお願いします。

レヴュースタァライトのメディアミックス

スタァライトの物語はメディアミックスとして

舞台#1

それに付随した漫画舞台少女☆歌劇 レヴュースタァライトーThe LIVEーSHOW MUST GO ON

舞台#2

それに付随した漫画舞台少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE-#2 Transition

アニメ少女☆歌劇 レヴュースタァライト

その前日譚たる、少女☆歌劇 レヴュースタァライト オーバーチュア

少女☆歌劇 レヴュースタァライトRe LIVE

少女☆寸劇 オールスタァライト

よんこますたぁらいと

が存在します。

これらは

レヴューや運命の舞台から派生する

ばななのループ

えるのRe LIVE

といった「機械仕掛けの神的な演出」を使用すれば繋ぐことが可能です。しかし、それらを取り除いた場合にもこれらの物語を繋ぐことを可能とするのが本説なのです。

また、大前提としてこの世の中には魔法や超能力はありません。このためレヴューや運命の舞台といったファンタジー要素がない方が普通であり、本来は正史といえるはずなのです。

レヴューの無い物語

では、先程あげたスタァライトのメディアミックスの中でレヴューの無い物語はどれなのかというと

少女☆歌劇 レヴュースタァライト オーバーチュア

少女☆歌劇 レヴュースタァライトRe LIVEの中のイベントストーリー(現実のみで進行するもの)

よんこますたぁらいと

が存在します。

この物語の流れは

オーバーチュア

よんこますたぁらいと 同時期にRe LIVE イベントストーリー

の順に並べた場合、よんこますたぁらいとを聖翔のみに視点を当てた物語であるとすれば、矛盾はありません。

スタァライトの劇中歴

では、この矛盾点が無いことの説明のために劇中の時間の流れはどうなっているかというと

聖翔メンバーの1年生年度

99回聖翔祭

2年生開始

神楽ひかり転入

劇フェスメンバー選出

選出メンバーの交流

劇フェス開催

100回聖翔祭開始

として、前述の順に合わせると

1年生年度をオーバーチュア

2年生年度の聖翔学生の交流をよんこますたぁらいと

劇フェスメンバーとの交流をスタリライベントストーリー

にすることができるのです。このため矛盾はありません。

よんこますたぁらいとにおける再生産

しかし、よんこますたぁらいと及びレヴューの無かった世界を正史としてしまった場合、アニメや舞台で得られた関係の再生産や舞台少女の成長を得られないのでは無いか?

と思うかもしれません。

ですが、よんこますたぁらいとを例にして深くよく読んでいくと、それぞれの関係の進展は確実に進んでいます。また、舞台役者の成長はきちんと進んでいるのです。

華恋、ひかり、まひるの関係

よんこますたぁらいとでは、1幕、2幕でひかりが聖翔へ転入し再び交流し

4幕ではまひるの嫉妬、8幕ではひかりのポンコツ化とまひるのフォローに至っています。

純那とななの関係

それはルームメイトとしての関係が随所に描かれていますが、10幕のラストで色濃く表現されています。

真矢とクロディーヌの関係

それは1幕の時点から色濃く表現されていますが、4幕では舞台の上での役をめぐるライバルでありながら、共に演じる仲間であ事がよくわかります。

双葉と香子の関係

序盤からその関係はわかるのですが、特に5幕では二人の関係がわかりやすくなっています。

また、9幕ではどの関係についても色濃く出ており、続く10幕で聖翔9人の関係がきっちり描かれたきれいな流れになっています。

 

よって、よんこますたぁらいとの序盤だけでもその関係性は表されているのです。

つまり、これはレヴューのような劇薬がなくとも舞台少女の成長を説明しているわけです。そして、実際レヴューのようなファンタジーがなくともリアルでも良い舞台は生まれておりリアルの九九組や舞台スタァライトの座組を見ていればわかるはずです。

また、日常4コマ漫画という世界観で成長ができるのか?という疑問に対してもきらら漫画を読んでいれば自ずと答えはできるとわかるでしょう。

レヴューのある世界

ここまで、レヴューの無いスタァライトの世界だけで物語が成り立っており、それが実はこの世界では正史なのでは無いのか?と説を立ててきたわけですが、

逆にレヴューのある世界は何だったのか?という疑問が生まれます。

また、この世界はさまざまな角度から第100回スタァライトについて見ているわけですが、どれも地続きにあるとした場合無理のある解釈となります。これは舞台#1 と#2の間ですらそうですし、スタリラとアニメをしようとした場合は自分のこれまでの説のような無理やりな解釈をやらなければなりません。ただ、これらを全て成り立たせる方法が存在します。

それはよんこますたぁらいとを中心としたレヴューの無い物語を正史とし、

その世界で第100回聖翔やこの年度の劇フェスが伝説となり、
(聖翔、シークフェルト、凛明館、フロンティア、青嵐のあの代はのちに奇跡の世代と呼ばれたみたいな感じ)

その制作秘話や交流を物語化した物がレヴュースタァライトという物語

にすれば良いのです。

歴史という物語

実際、歴史という物語は代表的なものとして、三国志や封神演義、大河ドラマもこれにあたります。さらに、アニメでいえばマクロスはSFの正史にこの構文を合わせた作品であるのは有名です。

また、制作秘話をこの構文に載せるという手法はNHKの朝の連続テレビ小説ではよくある物語作りあり、つまりはおかしなことでは無いのです。さらに、これはデジモンの初期シリーズですらこれに従うためアニメでも普通の手法なのです。

レヴュースタァライトの意味

また、タイトルのレヴュースタァライトもこれを指し示しています。

レヴュースタァライトを単語に分けると

「レヴュー」と「スタァライト」にわかれます。では、「レヴュー」とは何か調べると

舞台芸能の一。フランスのボードビル,イギリス・アメリカのバラエティーから発展したバラエティー-ショー。歌・踊り・コントなどあらゆる舞台芸術・演芸の要素をとりこみ華麗多彩な展開を見せる娯楽性の強いショー形式のもの。

三省堂 大辞林 第三版より引用

とされています。

次にスタァライトとは何か考えたとき、一つ目は戯曲となりますが、もう一つこの世界で第100回聖翔祭が伝説的なものとなっていた場合や作者にとって印象的なものになっていた場合、この第100回聖翔祭のスタァライトそのものをスタァライトと呼んでもおかしくありません。

このため、レヴュースタァライトというのは、娯楽性の強いショー形式の第100回スタァライトができるまでの物語(演じた少女たちの物語)とでき、劇中のファンタジー要素を「娯楽」として取り入れているとできるのです。

まとめ

ここまで、本来レヴューなどは無い世界が正史なのではないかという説についてみてきましたが

スタァライトの世界はレヴューのようなファンタジー要素がなくとも話は成り立つ

レヴューのある物語はレヴューの無いスタァライトの世界でできた劇中劇である

ということができるのです。

まあ、実際はレヴューのあるスタァライトの物語繋がらなすぎるし、スタリラに青嵐がでたり、総集編映画で総集編と言いつつ意味深演出されたりしたら、さらにややこしくなるから、全部無視できる話を考えただけです。

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