どうも、カナジシキです。
今回は先日放送が最終回を迎えたアニメアルゴナビス from BanG Dream!を踏まえて、男性向けコンテンツであるバンドリをもとにした、女性向けコンテンツのアルゴナビスにどのようなバンドリとしての魅力があったのか?や男子がメインキャラクターとして描かれたからこその対比点などを中心に紹介していきます。
基本的にガルパおよびバンドリのみを知っている人にもわかるようにアルゴナビスについて書いていきたいとは思うのですが、アニメアルゴナビスのネタバレを一部含むのでご注意下さい
目次
バンドリの男性版ということ
当初の批判点
正直な話し私もバンドリの女性向け版が出る(ボーイズバンドが出る)と聞いたときあんまり良い気はしませんでした。
理由としては、あの頃よく世間で言われた男性キャラが出ることによりバンドリという作品に男性の影がチラつくから
という理由ではありません。
これに関しては大昔からアニメ業界でいわれてきた話ですし、かのアイドルアニメコンテンツがTGSでおこした事件などは未だに誰一人忘れていないのでこういった可能性は少なくとも気をつけはするからです。
(弟くらいで騒ぐとは普通思わない)
ここで私が感じていたことは
男性のバンドは普通であるため、わざわざやる意味がないのではないか
ということです。
もちろん、バンドで演奏する奏者とキャラを演じる声優が同じということに関してはバンドリの一番の特徴であり、それが男性版であっても新しいということはわかっていました。
しかし、著名な男性声優の中でも趣味としてギターを行なっている人は多くいますし、やはり、楽器の中でも特にバンドサウンドで使用されるものを嗜んだことのある男性は女性より多いのことは確実です。このため、男性がバンドで演奏する奏者とキャラを演じる声優が同じということは、ガールズバンドでしていることに比べてしまえば特異性は無いと思っていたわけです。
加えて、これはバンドリ全体の問題点としてあげられることではありますが、
声優が演奏している、ではなくバンドマンが声優している、という視点がさらに強くなることも男性がバンドをすることの普遍性から強くなるのではないかとも考えていました。
蓋を開けたからこそわかる良かったこと
このようなことを当初考えていた私ですが、蓋を開けてからは印象が変わっていきました。
まず、男性ボーカル、男性バンドだからこその熱量はあったといえます。もちろん、女性ボーカル曲にも盛り上がる曲があるのは確かです。しかし、男性ボーカルだから盛り上がるもの、熱いものがあるのも確かです。加えて、バンドリの特徴であるカバーに関しても、男性ボーカル曲を女性が歌う良さはまた別のものとしてあるとはいえ、その熱量のまま歌いあげることの良さがありました。
アニメ開始前のリアルバンドの時点で、この男性ボーカルの良さとアニソンによって、前述した問題点を覆せるものであったと考えます。
ただ、この時点では前述した問題点である男性がバンドリプロジェクトをやる意味に関しての答えはいまいち見つかりませんでした。
アニメから見える良さ
この問題点に関する答えはきっちりとアニメから見えてきました。
バンドリはもともと女子高生を中心としたストーリーです。それに対して、アルゴナビスは男子大学生のストーリーです。
この対比がアニメでは今後プロへと目指すことや友情の観点が男女で違うことが見えたことによりしっかり仕上がっており、先程まで問題視していた男性バンドという普遍性は消えないまでも、バンドリを男性でやる意味は感じられました。
加えて、AAsideで追加予定のバンドの色により女性バンドだけでは描けなかった新たな音楽も見えてきたわけです。
バンドリプロジェクトであるいうことの意味
ここまで、アルゴナビスという作品が男性バンドとしてやることの意味について見てきましたが、ここからはバンドリプロジェクトであることの意味。つまり、女性版と男性版の共通点をみていきたいと思います。
ライブが原作
バンドリプロジェクトはアニメ、ゲーム、漫画、ライブとさまざまなコンテンツを行うメディアミックスプロジェクトになります。
その中でもバンドリプロジェクトは原作をライブ(リアルバンドの活動)においています。
これはバンドリプロジェクトのアニメ作品はリアルバンドで起こった出来事をもとに作品作りをしているということです。
この具体例をあげればアニメバンドリの1期ではバンドの加入順や香澄の声が出なくなること、2期のおたえの路上ライブやRASの助っ人、3期の六花につけられた(仮)など少しあげただけでも多くあり、また、重要なシーンとして取り上げられています。
このライブが原作という概念はアルゴナビスでも共通してみられ、アニメでは初ライブ前のビラ配り、五稜郭前での路上ライブと見られます。
やはり、このライブを原作としておくことでリアルバンドとアニメがリンクするという感覚はこころを震わせるものがあるのは間違い無いです。
バンドごとの対比と星の鼓動
次に、バンドリプロジェクトではアプリゲームでの展開を中心にいくつものバンドの活動を展開しています。
この特徴にバンドごとの対比というものが見られます。この視点においてもアルゴナビスは良くできており、アニメでは後半の重要点にアルゴナビスとジャイロの対比が見られました。そして、アプリゲームAAsideの配信でさらにその要素が深まることが期待されます。
また、共通の概念としてバンドのボーカルは星であるということはテーマとしてあり、明言はされていないものの香澄の言う星の鼓動のようなものを感じています。これもバンドリプロジェクトの共通のテーマであり、その点も注目点です。
聖地巡礼
バンドリプロジェクトの大事な点として普通の街が舞台であるということもあります。これは新宿という街が各地方都市のモデルであるということから、新宿を普通の街の代表することによって描かれており、このことの名残からポピパメンバーの名前が新宿区内の地名からきているのも有名です。
この精神はアルゴナビスにも受け継がれており、ある意味でこの新宿を普通の街としておいて描いたものを次の例として函館で描いたものとしての見方もアルゴナビスでは楽しめるわけです。
加えて、アニメではこの普通の街でありながら特徴がある街というのは聖地巡礼にはうってつけなわけで(アニメの聖地は正確には新宿区だけではない)、アルゴナビスの函館という場所はさらに聖地巡礼向けな場所であると言えます。
新機軸のバンドリプロジェクトという視点
これまではバンドリプロジェクト無いでの共通点を見てきましたが、逆に新機軸として行えることの良さについても見ていきます。
作曲について
バンドリプロジェクトの作曲担当といえばElements Gardenが行ってきました。この楽曲の聴かせ方とストーリーのリンクに関与してきたのも事実です。しかし、アルゴナビスでは他のアニソン界でも有名な方々に作曲担当を行なってもらっています。これは曲調にまとまりがなくなるという良し悪しがあるにせよバンドリプロジェクト内のアルゴナビスとしての新機点なので注目するべき点です。
メディアミックス
バンドリプロジェクトは前述したメディアミックスが主軸なわけですが、女子版の方は1期時点でいろいろ慣れていなかったこともあり、さまざまな進行がおざなりでした。このため、ガルパとアニメのストーリーが合わないといった問題が存在しています。
これに対してアルゴナビスはこのメディアミックスの繋がりをきちんと計画的に進行されており、アニメからAAsideへの繋ぎが考えられているように思います。また、現在のこの情勢の中作られたライブとしてのSOLもストーリーに対応した素晴らしい出来できで良い点と言えましょう。
まとめ
今回はバンドリプロジェクトのアルゴナビスとして
男女の対比
プロジェクトの中のアルゴナビス
という視点で見ていきました。
アルゴナビスを好きな人の中でバンドリというもの中のアルゴナビスに注目してくれた人やアルゴナビスには興味が無かった人が興味を持ってくれた人が一人でも増えたら嬉しいです。