9-nine- (ep1〜ep4) 感想

ゲーム感想

どうも、カナジシキです。

今回は発売当初から気になってはおり、全作出たら買おうと考えてはいた9-nine-について友人からの後押しもあったので購入し、ep1「ここのつここのかここのいろ」からep2「そらいろそらうたそらのおと」、ep3「はるいろはるこいはるのかぜ」、ep4「ゆきいろゆきはなゆきのあと」と続けてプレイしたので感想を書いていきます。

以降、プレイをしていなければわからないような書き方はしますが、9-nine-全体のネタバレを含むのでご注意ください。

概論

全体的に本作は展開が読みやすいものであったと感じます。続けてプレイしている人間がこれを言ってもダサいのですが、多分、考察ブログを当時書いていれば解答に近いものが出せたということです。

例えば、ep1が終了した時点で事件に対する怪しい人物は割り出せましたし、ep2に関しては定番なので展開が読めます。また、ep2終了時点で重要キャラクターの関係はメタ読みできますし、ep3終了時点ではパッと見だと行うことが予想出来にくいep4についてもしっかり見ればわかりました。さらに、ep4で重要となった一覧もep3が発売後すぐに買っていれば書いていたなという話です。(その頃、ブログ書いてないんでなんともですが、そういうのやるのは好きでもやるまでの気力が疲れるから終了後に全部買った節もあります)

これは世界観がきっちりした作品であり、謎解き要素があるものとしては致命的にも見えます。しかし、本作はむしろ伏線の貼り方が上手いからこそ読みやすかったんだと言えます。これは作中であまり良く無いと評価し、否定している作中作「輪廻転生のメビウスリング」が行った難しい設定と用語を使うことを行わなかった(わかりやすく作った)ととれるため、作中からも制作の意図が読めるので肯定点になります。また、この提示された要素を読み解けばわかるということは機械仕掛けの神を生み出しやすい超能力という設定の中(実際能力だけならチート級)でも、作品としては、それを利用したどんでん返しが無かった(正確にいえばあったが、そうなるまでの流れに説得力があり、どんでん返しとまでは言えない)のは上手かったと思いました。

4作品分割であることについて

詳しくはep毎の感想で書きますが、本作の特徴であった、4作品が分割であったことについても書いていきます。

まず、この4作品が分割であることと世界観が噛み合って大変面白かったと思います。これは簡単に言えばヒロインのルートを並列に置かないことと昔のノベルゲーム(やるドラ等)であったフローチャートを世界観にかみ合わせて、4作品が分割であることで行える技法をやり尽くしたと思います。

ただ、これによりヒロインごとでのイチャイチャ要素は少なかったように感じます。

また、作品をヒロイン毎に分割することより昨今のADVで唯一のゲーム要素と言っても良い、どのルートから選ぶかという要素が無くなっていました。しかし、これに関しては本作での能力やナインという存在により上手いことプレイヤーをゲームに引き込んでおり、このプレイヤーがゲームをしないことは払拭できていたと言えます。加えて、前述した展開が読みやすいことにより、翔と同調しやすかったこともこの問題に対する工夫になっており、上手かったです。

今後、フロントウイングのろけらぶも購入済みなので、美少女ゲームのヒロイン分割売りに関しては雑論で書くと思います。

楽曲について

今回は4作品それぞれにOP、EDがあり、続けてプレイしているため、いつもよりも聴き込めていないので軽く書いていきます。

本作のOP、EDは全てep毎のグランドストーリーの進行度とヒロインとのストーリーに合った曲調と歌詞になっており、作品への気持ちを高めてくれました。

まあ、ネタバレ配慮で軽い書き方ではありますが

ep1では序章と守る勇気

ep2では世界観と消えること

ep3では能力と2人

ep4では最終章と決断

のどちらもが表現された素晴らしい楽曲でした。

また、BGMもストーリーに合ったものであり、特にそれぞれのOPアレンジの使い所が良かったです。

キャラクターについて

主人公

新海翔

どちらかといえば、友達が少なく、雰囲気も怖めではあるが、基本的に優しい、スタンダードな主人公キャラでした。

彼の物語が始まりは下心でしたが、ストーリーが進むにつれ仲間のためへと向かう姿が、プレイヤーの美少女ゲームという下心で始めた本作が、やがて作中の仲間達への想いへと向かっていくことと重なり、戦う意義として最高のものでした。

サブキャラクター

まあ、本作はサブと言っちゃうのはアレな気もしますが…あんまり、書けないです。

ソフィーティア

ストーリーが進むことによる変化や背負っているものからわかる二面性を含めて本作でヒロインより好きでした。

成瀬沙月

なんだかんだで、適当ですが、先生で巫女なのが良かったです。

深沢与一

いうほど理解できない人間か?中二、高二の本質がヒロイン達と逆に向いただけでは?まあ、そんな感じです。

高峰蓮夜

ホントっ好き

ヒロイン

epの感想も合わせて書いていきます。

九條都

真面目でお嬢様なのに庶民系女子、真面目すぎて天然な所が可愛かったです。

ノブレス・オブリージュの精神かつ、現代のお金持ちとしてはリアルに感じました。また、この真面目で高い倫理観が能力としてはデメリットになることが、ある意味で作品全体での倫理観についての安定感を保たせており良かったです。

ep1について

3000×4がわかっていれば、良い導入でした。本当にしっかり説明しないとわかりにくい設定やストーリーの基盤をわかりやすく表現していたように感じます。

ただ、確かに作品の世界観も全体像は謎でしたし、他ヒロインの登場も顔見せ程度だったので、この分割売りが一般で無いため体験版と言われても仕方ないがないのかなとは思いますが…

また、都とのシナリオとしてはイチャイチャを少なく感じ、仕方がないことではあるのですがその面をイベントシーンに頼りすぎており、物足りなさを感じました。

新海天

マジでお兄ちゃん大好き系、ウザ妹でした。会話のテンポやノリが最高です。

作品全体のキャラクターとして日常を確定できる人物が明確にはいないため、彼女の存在が日常として確立されていて良かったです。新海兄妹の掛け合いは本作の確かな魅力でした。

ep2について

共通ルートがメインでした。ヒロインとしての天に対する評価は高いのですが、シナリオ的には正直評価は低いです。何故ならこのストーリーはep1で本作の手法と天の能力がわかっているので、完全に読めたからです。本作の展開が読みやすいことに関しては前述の通りそこまで悪く無いのですが、このシナリオでの内容は正直オカルト要素のあるゲームをやれば1人はいるシナリオなので薄く感じたからです。

また、実妹であるという要素を活かすことにより、結ばれることが明確でなく、遅いため、仕方がない面があるとは思うのですが他エピソードでも天が見せた以上の姿が変態性だけに感じてしまいました。

香坂春風

気の弱いオタク系変態女子でした。自信の特徴である、空気の読めないオタクや変態性が全面に出ており良かったです。ただ、それだけでなく3年生(と胸)という包容力もあり可愛かったです。

また、本格的にキャラクター性を見せるのが本作からにはなりましたが、ep4でもしっかりと立ち位置を確立していて良いキャラクターでした。

本作のヒロインでは一番好きです。

ep3について

本作では最もバランスの良いストーリーだったと思います。ヒロインとのシナリオとしても本作では最もしっかり恋愛をしており、また、メインシナリオとしても世界観と敵と能力が判明し、終わり方もep4があることを前提としなければ綺麗に終わっていました。

結城希亜

クール厨二系落ちると甘々ヒロインでした。どのエピソードでも頼りになるキャラクターでした。

正義感と厨二である理由もしっかりしていて良かったです。また、本作はどのキャラクター(ヒロイン以外も含め)も二面性が良かったのですが、その中でもその要素が可愛さに振り切っていて良かったです。

ep4について

最終章として本作の素晴らしい要素が詰まった最高の作品であり、激アツof激アツでした。また、ヒロインとの物語もしっかりしたもので良かったです。

ただ、これは本作の没入観が高かった故の問題なので本作の良さでもあるのですが、読者としての読み砕く風味としては、このヒロインとの物語を紡ぐ理由がメインシナリオへと繋ぐ側面が強くなってしまい悪くなったように感じます。また、これを薄める要素としてメインシナリオでも希亜を押しており、ep4だけを見れば良くできていたのですが、シナリオ全体で見た時にヒロインの扱いに差は感じました。

イベントシーンについて

本作のイベントシーンは基本的に普通ではありましたが、キャラクター性は生きており、特に真面目な都がそんなことをするのかという感慨深さ、天が実妹であることとストーリーゆえに始めてが2度なこと、春風の変態性、そして、甘々な希亜とそれぞれ嗜好が凝らされていました。

ただ、都の能力を活かした趣向が良かったので、本作の特性を活かした天とのお外遊びや春風にあえて操られるのも見たかったです。確かに、アーティファクトの性質上作中的には良くないのはわかるのですが、異世界人は安全なものをそういう使い方してると思うんですよね。

コンプリートパッケージについて

本作は既に一般向けのコンプリートパッケージの発売が決まっているのでそれについても、思うところを少し書いていきます。

まず、言いたいのは、この発表時点で本作のプレイが終わっていなかったのでわかりませんでしたが、確かに追加があるならイベントシーン欲しかったというのはわかりました。

まあ、イベントシーンが無くとも少なめであったイチャイチャシーンは追加されると思うので期待です。明確には考察をしないとアレですが、それが足りなかった所への追加ストーリーがありそうですし期待です。また、特にストーリー終了後の分岐からの嫉妬がep4としてしか見れず、他ヒロインでも見たかったので楽しみです。

そう言った、ファンディスク的要素を除くと、これまでの分割したデータ方式でなく、一つの作品として出すので有れば、世界観とゲームの関わりが変化するので、どういった方式で仕上げてくるかわかりませんがその点にも注目です。(その部分の考察を書くかは検討中です)

総論

ヒロインとのシナリオやイチャイチャだけを見れば少々物足りなさを感じる作品でした。(これは本来4作品が分割されて、時間を置いてプレイすることを前提に書かれた作品であるものを一気にプレイした影響はあると思います)

しかし、それを上回るメインシナリオの熱さ

そして、二面性を中心とした、ヒロインだけでなく、全キャラクターの良さがありました。

また、世界観と設定が販売方式にあった仕上がりであり、最高の一作でした。

続報が楽しみです。

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