どうも、カナジシキです。
今回は第2部第4章についての感想と本編そのものには考察というよりも解釈的な要素しかなかったので、ラストで言及されたことを含めた、名前の考察もしていきます。
結論から言えばいつもどおり、よくわからないとなりますが。
以下、プリコネ全体、特に最新のストーリー更新部分についての重大なネタバレを含みますので嫌な方はブラウザバックをお願いします。
目次
感想
敵ながらヒロイン力の高いミソラがついに登場しましたね。どんな、キャラクターなのか今後が楽しみです。
それ以上にキャル回でしたね。
そんな、キャル回でもヒロイン力を見せつけるペコリーヌ。
そして、最後に登場する圧倒的な正妻ユイ
まあ、そんな感じで正妻戦争が面白くなってきたなて感じです。
ただ、そのヒロイン力の描写がある意味で解釈上のプリンセスフォームについてと深く関わるので、少し見ていきます。
キャルについて
今回のキャルについての描写は本当に綺麗にできていたと思います。
まず、キャルというキャラクターが抱えてきた問題のうちの一つである「学校」というワードに触れたのは大きいと言えます。こちらは現実であった問題であり、これの解決は一つプリンセスフォームへのトリガーといえます。
また、ミソラという存在により自身が裏切り者であったことにも言及されており、今回の学校とミソラというストーリーの筋がキャルへと集中しているのは綺麗なつくりでした。
加えて、ここまでのお膳立てがありながら、プリンセスフォームになれないことが、むしろ、裏切りという行動への後悔が今の美食殿への感謝に向いていると言えるため、キャラクター性を引き出させてくれました。
そして、このキャルがプリンセスフォームになることを今回だけで済ませないことによりプリンセスフォームというものの意味もしっかりと定着できたといえます。
プリンセスフォームについて
プリンセスフォームに関しては散々本ブログでも述べているので今更ではありますが、前述までのキャルがプリンセスフォームになれないことにより
主人公ないし戦う意味についてキャルが完全に向きあえていないことがわかります。
また、ペコリーヌが今回はこれまで以上にプリンセスフォームで戦えた理由として、主人公とペコリーヌの関係によるものとなります。これは、ペコリーヌが主人公への想いを明らかにしたことと主人公がきちんと聞いたことに起因します。
これにより、プリンセスナイト(騎士)とプリンセフォーム(姫)という関係がより鮮明に見えてきたと言えます。
七冠としてのクリスティーナ
今回のストーリーでは、改めてクリスティーナが七冠として危うい存在だと思わされました。もちろん、クリスティーナについての情報は既出のものです。ただ、第2部に入ってなお、クリスティーナの現実についての知識が真那、晶、似々花よりも無いとわかり、改めて七冠としては危うい存在であると確認しました。無印との対比を見せながら、能力があるが記憶が無い(デジャブを感じる)という見せ方もこれを強調しています。
また、晶のイベントストーリーによりラジラジについてもわかったことにより、クリスティーナのキャラクター性がRでは、さらにヒロインよりであるという解釈が増したと言えます。
シェフィの役割
シェフィのキャラクター性について、今回のストーリーで記憶が無いことによる不安が描かれました。これは本来主人公が第1部時点で担う役割でした。何故なら記憶のないキャラクターがいれば普遍的に行われるシナリオだからです。
しかし、主人公は主人公であるが故に一人称としてこれを担えませんでした。なので、第2部シェフィというキャラクターが登場することで、主人公で行わなかったことを行うのかと思いました。
後、「コードCFF9FE」「コード6384CD」「D型検体0005b”アガトシフナ”」周りは面白い考察が既に他の方のものがあるので多分もう考えないです。
神に関わる名前の考察
ここからは今回登場した名前である「エリス」を中心に神に関わる名前について考えていきます。まあ、基本はwikiを見た方が詳しいことが多いので作中解釈が基本ですが。
エリスについて
まず、エリスとはギリシャ神話の不和の女神であり、多くの災いの母であったり、トロイア戦争の火種を生んだ存在だったりします。
冷静に考えて、第2部でのレイジ・レギオンとの戦いの火種や真那が倒すべき相手にしていたことから、そのままの名前だと言えます。
では、神話とプリコネRの関係性を探ることになるので、他の神の名を関するキャラクターについて考えていきます。
ミネルヴァについて
ミネルヴァとはローマ神話の知恵の女神であり、作中でも言及されていますが、ゲームを管理する人工知能に名付けた名前としてはよく出来た名前であるといえます。
また、ミネルヴァはギリシャ神話のアテーナーと同一視されます。そして、このアテーナーは前述のトロイア戦争に巻き込まれた1柱となり、神話上の一部ではエリスと対比した存在となるため、今回のプリコネRでの話しと酷似します。
しかし、ヘーラーやアフロディーテに相当するキャラクターはいません。そもそも、本当にそれを意識した名前を神話に擬えてつけるので有れば、もう少しわかりやすく七冠にそれらしい名前をつけるはずです。
さらに、関係の薄いキャラクターが関係の無い神の名前であるため、この解釈は崩れます。
ユースティアナ・フォン・アストライア
これはユースティアナ・フォン・アストライアの存在です。
ユースティアナとはローマ神話の正義の女神であり、ギリシャ神話のアストライアと同一視されます。よって、ペコリーヌは正義の女神を二重に表した名前です。
このことより、ストーリーで言えば第1部の展開が偽ユースティアナ=偽の正義を本物のユースティアナ=本当の正義が打ち倒すと良くできた作りです。
しかし、前述の神々との関係性は薄いです。
また、これ以上深掘りしても仕方がないので省きますがメリクリウスなんかも商人の神ではありますが、名前だけの存在になります。
総論
よって、ミネルヴァとエリスの関係については面白く良くできた名前の付け方だと言えます。ただ、これはそれっぽい上手い名前をつけたものなだけだと言えます。
この理由となるのは第一に前述のユースティアナ・フォン・アストライアといった関係のない名前が登場しているからです。
次に七冠の存在やそれにまつわる「太陽と星の祝福を」という単語があることから独自の神話観があることがわかるからです。
よって、今回のエリスという名前の登場は大変意味深な名前ですが、あの立ち位置のキャラが不和の女神なのは当たり前なので、結果的には何もわからないといえます。
まあ、メタ読みしたら神話に関係するソシャゲは他にデカいのがあるからいらんやろ、ですが。
まとめ
第2部第4章については大体そんな感じです。
そういえば、前回修行編かな的なこと言ってましたが、主人公との思いが強さに直結するので、ペコリーヌとの会話とか、キャルの変化とか、ユイとの遠距離恋愛感とか、ある意味修行でしたね。(言い訳)
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