〈D.C.考察〉D.C.4と過去作の関係・時系列について

D.C.

どうも、カナジシキです。

今回は

D.C.4の正史とは

・本作の時間の概念とは

・過去作との繋がり
関係・時系列編 キャラクター編

・鏡合わせの世界

・各ルートのその後

のうちの三つ目、「過去作との繋がり」の中で世界観や時代設定についてを見ていきます。

キャラクターについてはまた次回見て行こうと思います。

以下、D.C.4とD.C.シリーズ全体の重大なネタバレを含みますので嫌な方はブラウザバックをお願いします。

D.C.4の世界観

これまでの考察では、「正史」「時間の概念」と時に関する考察をしてきました。今回の考察も「過去作」について見ていくため時に関しても見ていきます。これは過去作とD.C.4では前回の考察でいうところの「概念的な時間」が地続きであるためであり、前々回の考察の正史の定義もこれをもとにしていたからです。

しかし、D.C.4の世界といものはⅠ〜Ⅲの世界とは違う世界だと考えられるため、まずはその世界観の確認からが重要となります。

アラビア数字とローマ数字

まず、世界観が違うと断定するのにⅠ〜Ⅲをプレイしていれば明らかに違うことが描写されているためわかることなのです。加えて、Ⅰ〜Ⅲがローマ数字であったのに対して4がアラビア数字であった事実は意図された変化だったのだと留意すべきです。

3つの世界

本作、最大のキーポイントとして登場したのはやはり、ミズの国、カガミの国、サクラの国の3つの世界であったと思います。

この世界について一つ一つ見ていくと

ミズの国が本作の世界であったことは確かです。

次に、カガミの国は様々な謎はありましたが、この謎は「鏡合わせの世界」で詳しく見ていくので、今回は2つの世界を繋ぐ不思議な世界という認識で良いでしょう。

最後に、サクラの国についてですが、作中の物語を読み解く分には有里咲がやってきた世界であり、有里栖の行っていた世界ということだけ理解していれば基本的に問題無いです。しかし、D.C.シリーズをプレイしていれば明らかに感じるのがこのサクラの世界がⅠ〜Ⅲの世界であったということです。

この証拠となる点についていくつか見ていきます。

ロゴの違いより

まず、第一にゲームのロゴがあげられます。Ⅰからの物語を繋ぐ集大成を飾ったⅢではサクラのモチーフであるのに対し、4では水面との鏡合わせを思わせるようなモチーフが使用されているのは、サクラとミズの対比を意識していると言えます。

風見鶏

次に、魔法使いについての説明があげられます。ミズの国では元さんの他に強力な魔法使いはいないとされており、魔法使いもほとんど存在しません。一方、サクラの国では魔法使いが一般人に隠れながらも組織として成り立っていると言われています。これは風見鶏だと考えることができます。

恋と魔法

また、魔法と恋の関係もあげられます。ミズの国では恋により魔力が増大しており、一方、サクラの国では恋により魔力減少するとされています。この恋と魔法のギミックはD.C.シリーズの重要点の一つであるためこの反転を世界ごとでおいているのは決定的であるといえます。

れらのことより、確定的なことは言えませんが状況証拠としてサクラの国がⅠ〜Ⅲの世界であったといえます。

他にも、メタ的な読みとして似て非なる世界観のゲームとしてD.S.を同メーカーが発売していることから、シリーズナンバリング作が全くの無関係作というのは味気ないからとも考えられます。

時系列について

このサクラの国=過去作の世界という可能性が状況証拠以外でも証明するためにも、本題である繋がりについて考えるためにも時系列について考えていきます。

時間の同一性

まず、この時系列についてに関しては前回考察した物理的時間が同じなのかについて考えていかなければなりません。

何故かといえば、物理的時間の流れが同じでない場合、二つの世界で起きたことが相互で作用していても時間がずれてしまえば、シリーズの正史と関係していると説明できているとは言えないため、正しくシリーズの関係性を示しているとは言えなくなるためです。

(D.C.4がⅠ〜Ⅲのパラレルワールド的世界と関係があると考察する危険性を排除するということ)

この物理的時間の一致は二つの世界が鏡合わせのような世界であるという説明から正しいといえます。これは二つの世界の相互作用の中でも時間軸が違っていた場合に再現性が無いため不可能であるといえるため、逆説的にサクラの国とミズの国の物理的時間の一致が確認できます。

また、正史の定義をシリーズのナンバリングに続く物理時的間軸としていることから、同物理的時間軸の概念的時間の最終時間がナンバリング作に続くので、概念的時間も一致します。

よって、物理的時間軸、概念的時間軸を二つの世界を表で表すと下のようになります。

前作キャラクターより

ミズの国にはD.C.のキャラクターの対存在がいます。この存在は前述の通りサクラの国とミズの国の物理的時間の一致が確認できるので同じ年齢であると考えるのが妥当です。このことから、D.C.から数年後と考えられます。

枯れない桜について

加えて、枯れない桜についても同様の年代が割り出せます。有里咲の証言によれば「9年前に二つの世界のマナバランスが崩れて、サクラの国では桜が年中咲き誇るようになった」と言われていますが、

Ⅰ、Ⅱ、Ⅲのどれかの桜と同時期にこの桜が咲いていたということは、どの桜にも咲いた他の理由がきちんと存在するためありえません。また、他の桜が咲いていた事実を有里咲は知らないのでⅠの桜が咲く前、Ⅰの9年後〜Ⅱの間、Ⅲよりも後のどれかになります。

よって、この二つよりⅠの9年後〜Ⅱの間とわかります。

これは前々回の正史とは、での4項過去作との繋がりからでも見たことですが、今回は正史以外の視点という、逆から同じものを見ています。よって、この間以外には正史以外での桜が咲いたと証言出来ないことと、これ以外に正史を説明できないという相補関係により証明されています。

D.S.について

今回は過去作との繋がりとしていましたが、やはり、D.C.4と関連性がうかがわれるD.S.についても見ていきます。

魔法と科学より

D.S.との関連性が見える点については

D.C.4で実験段階である人工精霊がD.S.で実用化されていること

同様に季節に関する研究も実用化されていること

アリスから天を見ると人口知能が成長していることが関連性として見えます。

このことから、D.S.はミズの国、つまり、D.C.4の世界なのでは無いかといえます。

また、サクラの国では
D.C.が2002年
Ⅱが2055年
Ⅲが2071年
であるとされていますが、この間の科学技術の成長が遅すぎるといえます。

この違いには魔法使いの数に関係しているといえ、サクラの国には魔力があるため一般に知られていなくとも自然に技術進化が遅れており、逆くにカガミの国ではその分進んでいたのでは無いかと考えられます。

何故、D.S.なのか

しかし、ここで問題となるのが、D.S.がナンバリング作で無いのかです。メタ的に言えばⅣを作る気は無く、4という考えが無かったからだといえます。しかし、D.C.4はナンバリング作で作られたため、D.S.とD.C.は正史軸では繋がらない物語と考えられます。

ここで思い当たる節はD.S.はD.C.4の正史としている有里咲ルート後の世界にしてはファンタジーがすぎるということです。有里咲ルートでは、一登は時遡の魔法を物理的時間軸で使っていないですし、コントロールできるように修行しているため、マナバランスは崩れません、それにしてはファンタジーな物語です。

このことから、D.SとはD.C.4において正史以外の世界で時遡の魔法を一登が使っており、なおかつ有里咲の犠牲では完全にマナバランスの乱れを正せなかった世界なのではないでしょうか。

まとめ

これまでの考察をまとめて作ったD.C.シリーズおよびD.S.の年表が以下のものになります。

把握しているもののみです。

次回はキャラについて見ていきます。

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次回

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